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無洗米は炊飯業者や一般消費者等の炊飯の簡便化と利便化志向に対応したものとして、平成3年に開発されたもので、現在需要が伸びています。
無洗米には、
(1)水を使用して除糠する方法
(2)精米表面に残る糠を別の付着性の強い糠で除糠する方法
(3)アルコール洗浄の三つがあります。
無洗米の炊飯方法は、その名の通り洗わずに、いつもの水加減ですぐ炊飯器で炊くことができます。
無洗米のメリットは、洗う手間が省ける、家庭からの汚水の発生がないことから環境保全につながる、古米臭が少ないという点があります。特に水資源や環境保全の面から注目されているお米です。通常、お米を洗う(研ぐ)時に必要な水の量は、米の量の10〜15倍といわれています。しかし、無洗米の工場では米の2分の一の水量しか使わず、さらに米の洗い汁を汚水処理装置で浄化してから排出するので河川を汚染する心配がありません。今、農水省では無洗米加工に適した米の品種改良を計画中です。将来的には、米といえば無洗米という時代がくるかもしれません。
普通の精白米と比較すると、たんぱく質と脂肪酸が少なくなりますが、色の白さ、つや、透明感は高く評価されています。
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